こんにちは。ヨシキ(@yoshikianzawa)です。
ヒトは年齢を重ねると筋力が落ち、姿勢が崩れて背中が丸まりやすくなりがちです。
これが猫の丸まった姿勢に見えることから「猫背」と、言われるのですが、実はこの猫背は肩こりなどの原因になるとも言われています。
そして、その猫背は普段から何気なく行なっている長時間のデスクワークが原因かもしれません。
言葉の定義「猫背」とは?
一般的に猫背というのはこの写真のように背中が丸まっている状態のことを言います。
しかし、健康的な状態の背骨は真っ直ぐではなく、もともと背骨の形としては、横から見るとS字のようになっています。
柔らかなカーブを描いていることで背骨が柔軟になり、歩いた際に生じる地面からの反力を上手に吸収できるようになっています。
そんな猫背ですが、専門家の中では猫背でもいくつか分類があるようです。
猫背の種類
猫背の起こる場所によって大きく3種類に分けることができます。
- 首猫背
- 背中猫背
- 腰猫背
どのタイプの猫背かによって起こる症状だったり、対処の方法が変わっていきます。
首猫背(ストレートネック)
デスクワークのしすぎで頭が前方に出てしまう姿勢です。
身体の約10%もある頭の重みが首に負荷としてかかり、首回りにある筋肉を始め、平衡感覚、神経にも大きな負担を与えます。
ストレートネックの症状
肩こり、頭痛、耳鳴り、めまい、自律神経失調症、頚椎ヘルニアなど
ストレートネックの対処法
デスクワーク中にできるお勧めのエクササイズは「チンタック」です。
これは、肩の位置を動かさずに、頭と首を水平に移動させるように後ろに押し込む動作になります。
日常生活では、通勤途中のスマホを使用する際に目線と同じ高さにすることなど工夫をしましょう。
背中猫背(スウェイバック)
上半身を後方に倒し、腰がやや前方に突き出た姿勢になります。
スポーツ観戦が好きな人であれば何となくイメージしやすいかもしれませんが、ボクサーがディフェンスしている時の姿勢にやや似ています。
スウェイバックの症状
頭痛、肩こり、腰痛、ふくらはぎの疲労感、胃腸障害など
スウェイバックの対処法
デスクワーク中にできるお勧めのエクササイズは「胸のストレッチ」です。
これはデスクワークで凝り固まった胸周りの筋肉をほぐし、肩周辺の柔軟性と血行の改善をはかる動作になります。
日常生活では、肩の力を抜いて背中を少し伸ばしながら歩くようにしてみましょう。
腰猫背(フラットバック)
腰の骨が後方に移動することで背中が丸まって見える姿勢になります。
背骨のS字状の湾曲が真っ直ぐな配列に近くなるため、背骨の負荷分散機能が低下します。それにより、主に下半身に症状が出現しやすいのが特徴になります。
フラットバックの症状
足の痺れ・痛み、腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、下半身の冷えなど
フラットバックの対処法
デスクワーク中にできるお勧めのエクササイズは「脚上げ運動」です。
これは椅子に座ったまま、自分の力で膝をできるだけ高く持ち上げる動作になります。注意点は高く上げようとして腰が丸まらないようにしましょう。
日常生活では、太ももの前を意識しながら積極的に階段を登ったりしてみましょう。
まとめ
猫背には首、背中、腰などいくつか種類があり、日常生活による不良姿勢や、活動不足による筋力低下によって起こります。
そのまま放っておくと肩こりであったり腰痛といった整形的疾患はもちろんのこと、めまいや頭痛といった不定愁訴まで症状が及ぶことがあります。
今回は、猫背の症状、対処法として、オフィスにいながらでもできるエクササイズを載せてみました。
デスクワークばかりで、心当たりのある方はぜひ合間を見つけて行なってみてください。