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パワーブリーズはマラソンランナーにとって効果があるのか?

こんにちは。アスレティックトレーナーの安澤佳樹(@yoshikianzawa)です。

フルマラソンに参加する方なら誰しもが少しでも早くゴールにたどり着くために日々、トレーニングをしているかと思います。

その中でも呼吸に着目しているであれば1度は『パワーブリーズ』にという器具ついて聞いたことがあるのではないでしょうか。

『実際のところパワーブリーズってどうなの?』

『効果があるの?』

ということで、今回は呼吸筋を鍛えるためのツールとして用いられるパワーブリーズの効果について書いていきたいと思います。

 

目次

パワーブリーズとは

もしかしたら既にご存知の方もいるかと思いますが、念のため確認です。

パワーブリーズとは『呼吸筋を鍛える器具』になります。

ここでいう呼吸筋とは、横隔膜をはじめとする、外肋間筋内肋間筋という肋骨の間にある筋肉も含めた総称を表します。

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用語の整理

・Diaphragm:横隔膜

・External Intercostals:外肋間筋

・Internal Intercostals:内肋間筋

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推奨されている方法として、

「なるべく早く吸って、自然に吐く」ことを30回とされています。

これを朝・夜の2回行っていきます。

ちなみにパワーブリーズには3種類あり、

=軽負荷(運動初心者)

=中負荷(日常的に運動をする人)

=高負荷(アスリート)

レベルに応じて使い分けることができます。

 

パワーブリーズの効果

呼吸筋の疲労は、運動パフォーマンスの制限の原因になると考えられています。

この疲労を溜め込まないことはマラソンのパフォーマンスを向上させる上ではとても大切です。

しかしながら、ある研究ではパワーブリーズを行っても行わなくても「呼吸機能」は変わらないと言った報告もあります。(1)N Hart, et al. Evaluation of an inspiratory muscle trainer in healthy humans. RESPIRATORY MEDICINE (2001) 95, 526–531

ここでいう呼吸機能とは、最大酸素摂取量二酸化炭素排出量のことをさします。

心肺機能を高めるのであれば走ることが手っ取り早いですが、併せて脚の疲労も伴うといったデメリットもあります。

その点、パワーブリーズでは脚の疲労を伴わず呼吸筋を鍛えることができることが最大のメリットと言えるでしょう。

これらを総括して何をチョイスするかはあなた次第なところもあります。

 

最終的にパワーブリーズはやった方がいいの?

ちなみに筆者の考えとしては、短期間で結果を求めるランナーはパワーブリーズやる必要がないと思っています。

ですが、あらゆる手段を用いてでも地道に結果を求めるランナーは実施してみる価値はありそうです。

少なくとも1日おきに1日2回使用すれば効果は持続されるそうなので、飽きっぽい方でもなんとなく続けられるかもしれません。

しかし、お手軽に買える金額でもないため地味な作業を毎日継続できる鋼のようなメンタルを持ち合わせていないと割に合わないと思われます。

お金に余裕がある方どうにかしてタイムを短くしたい方は試してみると良いでしょう。

 

時間があるならパーソナルトレーニング

地道な呼吸筋のトレーニングを続けるのには「抵抗がある方」もしくは「できない方」にはパーソナルトレーニングがオススメです。

パーソナルトレーニングは、マンツーマンで行うことで、あなただけのオリジナルのトレーニングプログラムを提供します。

「走り」と「筋トレ」って対極にあるように感じますが、近年のアスリートの体を見てもわかるようにしっかりとした腹筋や二の腕の筋肉を持っています。

ゴール前のスパートも力強い筋肉がなければ行うことができません。

先ほども述べましたが、パーソナルトレーニングではパーソナルトレーナーとマンツーマンで、あなただけのオリジナルトレーニングを行うので呼吸筋のみならず、全身くまなく、あなたに必要なトレーニングを行うことができます

器具ではなく「人だから為せる技」ぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

アスレティックトレーナー/デフサッカー男子日本代表チーム/社会人大学院生/大学病院勤務/東京2020オリンピックメディカルスタッフ・選手村フィットネスセンター/スポーツ外傷・障害予防/心臓リハビリテーション/アメリカ留学経験あり/質問はTwitter、インスタのDMのみ

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