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膝が痛くなった時に考えること

こんにちは。アスレティックトレーナーのヨシキ(@yoshikianzawa)です。

今回は膝が痛くなった時に考えることを書いていきます。

簡単な体の構造(解剖)からです。

膝は二つの関節で構成されています。

・脛骨大腿関節:スネと太ももの関節

・膝蓋大腿関節:お皿と太ももの関節

今回は脛骨大腿関節(上のやつ)に関連する怪我について書きます。

まず膝の大きな怪我の代表格が「前十字靭帯」損傷です。

別名ACL:Anterior Cruciate Ligament(エーシーエル)損傷とも呼ばれます。

この怪我は膝の内側(関節の中)にある靭帯が急激な負荷によって伸ばされてしまったりするときに怪我をします。

ざっくりいうと膝をひねった時です。

スポーツ選手であれば主に手術療法が選択されますが、中には手術をせずに保存療法で経過を見ることもあります。

一般の人であれば、ギビングウェイ(膝が抜ける感じ)があれば手術に踏み切ることが多いようです。

アスリートの場合、手術をすると約半年から9ヶ月が復帰の目安になります。

一般の人は、半年もあれば日常生活に戻れるでしょう。

ただし、動けない期間がめちゃ長いのでちゃんとしたリハビリをしないと逆に怪我をしやすい状態になることもあります。

ざっくりとしたリハビリの流れは、関節を動かすトレーニングから始めて、筋力トレーニング、バランストレーニング、動作トレーニングなど様々なトレーニングを経て競技復帰を目指していきます。

競技復帰まで長期間を要することからメンタル面でのストレスを抱えることも多くアスレティックトレーナーは怪我のケアだけでなく、心のケアも必須になります。

ここまでがACL損傷についてです。

続いて「半月板」損傷です。

こちらもACL損傷と同様に膝を急激にひねったりする場合に受傷することがあります。

こちらの怪我も手術療法、保存療法どちらも選択されますが、保存療法の場合はロッキングと言って膝の引っかかる感じが残存することがあります。

これにより日常生活に支障が出るようであれば手術することが賢明でしょう。

手術の場合、縫合術と切除術のどちらかを選択します。

最近はPRP(血漿板を用いた治療)を行うケースも増えています。

これに関しては、今後書こうかなと思っています。

これらの手術は一長一短であり、どちらが正解なのかは短期的、長期的視点で考えても分からないことが多いです。

なので、簡単に私が思うそれぞれのメリット、デメリットを書きます。

縫合術

メリット

・将来、変形性膝関節症になりにくい

切除術と異なり、自分の半月板を残すことによって骨軟骨の負担を減らすことができます。

ちなみに骨軟骨は骨についてる軟骨です。

半月板は関節軟骨です。

デメリット

・長期のリハビリ期間を要することがある

縫合部位に負荷を与えすぎると縫合部が破綻してしまう可能性があるため慎重に負荷を漸増していく必要がある。

切除術

メリット

・復帰が早い

縫合部位の負担がないので比較的早く荷重できます。

なので日常生活もすぐに戻れます。

デメリット

・骨軟骨の負荷がかかりやすい

・水腫ができやすい

関節軟骨がないことで荷重による炎症が起こりやすく水腫ができやすくなります。

このようにどちらの手術も一長一短でありますが、若い選手であれば切除術より縫合術の方が長期的に考えて良いのではないかと思っています。

競技復帰が遅れるからヤダ!と思うでしょうが、やれない期間にどれだけ競技スポーツ以外のパフォーマンスを伸ばせるかも復帰してからのパフォーマンスに関わるので、リハビリ期間は「精神と時の部屋」に閉じ込められたと思って色々必死にリハビリした方がいいです。

一点書き忘れたので追記すると、半月板には外側1/3に血行があるため損傷箇所によっては自然治癒も見込めます。

しかしながら半月板のどこが壊れるかによって依存するところなので、ドクターと相談の上、手術をする場合は検討すると良いと思います。

少し手術に関する話が多くなりましたが、、、

さて、これらの怪我は、しないに越したことがありません。

その際に必ず耳にするのは「傷害予防トレーニング」です。

知らない人は覚えておいてください。

傷害予防トレーニングとは、文字通り怪我をしないために行うトレーニングのことを言います。

何も対策をしないと、当たり前ですが怪我をしてしまいます。

それを予防するためのトレーニングです。

どちらも共通点として「膝をひねる」ことで怪我をします。

膝をひねるということは、上下の関節が正常にひねることができないから、膝にそのツケが回ってきたということです。

ここでいう上下の関節はどこかというと、

上:股関節 下:足関節

このようになっています。

関節の機能を考えると、足関節より股関節の方が動ける範囲が大きいのは自分の体を動かしてみればわかると思います。

そこで今回は股関節のトレーニングの紹介です。

股関節の動きを出すエキササイズとしてオススメがこちらです。

股関節の回旋エクササイズです。

骨盤が立っていないと前方に移動してしまうので出来るだけその場で行えるように意識してやってみましょう。

骨盤を立たせる理由としては、股関節と太ももの骨(大腿骨)を寄せることに意味があります。

この股関節を深く曲げて自分思ったように使いこなすこと(エンドコントロール)ができないと怪我をするリスクが高まります。

他にも載せたいエキササイズはたくさんあるのですが、今回はここで終わります。

なんか締まりが悪いので最後は恒例の宣伝で終わらせてください。

現在、オンライントレーニングをやっています。

主に一般のスポーツ愛好家、学生トレーナーが(なぜか)受けてくれています。

そのHPも間も無く完成しますので、完成出来次第みなさんにも披露できればと思います。

では、また次回も読んでくださいね!

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この記事を書いた人

アスレティックトレーナー/デフサッカー男子日本代表チーム/社会人大学院生/大学病院勤務/東京2020オリンピックメディカルスタッフ・選手村フィットネスセンター/スポーツ外傷・障害予防/心臓リハビリテーション/アメリカ留学経験あり/質問はTwitter、インスタのDMのみ

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