こんにちは。ヨシキ(@yoshikianzawa)です。
パーソナルトレーニングをしてると、
「ウエストを細くしたい。」
「脚を細くしたい。」
「お尻を引き締めたい」
といった要望を聞く機会が多くあります。
本日はこれらの、できる?できない?を解説していきます。
部分痩せはできるのか?
多くの人が気になるこの質問。
専門家の中でも意見が割れますが、生理学的に考えると部分的に脂肪を燃焼させ痩せさせることはできません。
ですが、ボディラインを良く見せることはできると思います。
そのためには用語を一度整理してみると良いでしょう。
痩せるということは?
痩せるとは、身体の肉が落ちて細くなるという事を意味します。
これでは、筋肉は落としたくない人にとっては本末転倒ですね。
多分、痩せたいと思っている人からすれば「脂肪を減らして筋肉は残したい」と考えるところ。
であれば「痩せる」という表現より「引き締める=たるみをなくす」といった表現の方が適切と考えられます。
身体を引き締めるってどんなこと?
冒頭に部分的に細くすることは可能か?と触れましたが、これについて少し詳しく解説します。
はじめに、引き締めるためには筋肉の周囲にある脂肪をエネルギーとして燃焼しなければなりません。
主に脂肪を使用してエネルギーを作り出す運動は有酸素運動と呼ばれるものです。
これには、マラソンや自転車、ウォーキングのように持続的に動き続ける運動が含まれます。
これに加えて基礎代謝量というのも重要になります。
基礎代謝量というのは、生命を維持するにあたり勝手に消費される1日のエネルギー消費量になります。
この量を増やすには筋肉量を増やすことが手っ取り早いということが分かっています。
有酸素運動と基礎代謝量で部分的に引き締めることができるのか?
有酸素運動は全身の脂肪をエネルギーに変えるエネルギー機構になるので、部分的に細くするということには不向きです。
加えて、基礎代謝量を増やすことも同じです。
では、なぜウエストを細くしたい人は腹筋をするのでしょうか?
これには以下のようなことが考えられます。
腹筋を鍛えることで、表層にある腹直筋や腹斜筋が短縮もしくは肥大が起こる
深層にある腹横筋は短縮する感覚を得られ、トレーニング後には引き締まった感じが残る。
このような反応が身体で起こります。
太ももにも同じことが言える?
太ももには大腿四頭筋とハムストリングスという筋肉があります。
これらも上記のようにトレーニングをする事で引き締めることができます。
しかし、実際に太もものトレーニングをした直後には太くなった?と感じることもあるかと思います。
これは一過性に血流が増加して筋肉がパンプしているためです。
そのため、この効果は持続せず翌日になると解消している場合がほとんどです。
しかし、クールダウンを行わないと部分的に疲労物質と呼ばれるものが蓄積して重だるさやむくみが抜けないこともあるようです。
なので、トレーニング後にはストレッチやセルフマッサージなどの、ボディメンテナンスを行うことが大切になります。
部分的にトレーニングを行う意味
今回はパーソナルトレーニングを行うことで、部分的に引き締める(痩せる)ことができるのか。についてお伝えしてきました。
まとめると
・トレーニングで部分的に痩せることはできない。
・有酸素運動は全身の脂肪を使用する。
・部分的に筋トレをすることで、使用した部分の筋肉が短縮し、引き締まった感覚が残る。
・ボディメンテナンスを怠ると疲労感が残り運動効率が落ちる。
以上のことが言えます。
継続は力なりですので、これらを続けることでボディラインを整えることはできるかもしれません。
そのためには、運動や生理学に詳しいパーソナルトレーナーのもと、コツコツと引き締めたい筋肉を鍛えつつ、ウォーキングなどの有酸素運動と併用することで効率よく効果を出していくことが可能になっていきます。